【決算確認】TISインテックグループ_2022年3月第三四半期

TISインテックグループは日本のSIerで受託を主事業にする総合システム開発会社です。

https://www.tis.co.jp/documents/jp/ir/finance/briefnote/220204_1.pdf

決算の内容は四半期でも通年でも前年同期比で上向いていて好調です。国際情勢がかなり厳しいため大部分の収益が国内である程度の配当が見込める会社に注目しています。SIerで売上規模で3位グループぐらいの位置で経営基盤が安定している企業の方が成長の計算が立つと見てます。

TISはクレジットカードの決済、インテックは金融機関に対する売上の割合が大きい印象があり、いずれも業界が大きく動いていたり、今後動くため大きな需要が見込めるはずです。別の受託開発事業者にとって変わられる可能性もありますが長年継続して取引のある信頼関係は(特に金融機関にとって)かなり大きいと思います。コロナによる低金利の融資が回収段階に入り業績悪化してIT投資が減る可能性ももちろんあります。

5年くらい前は自社クラウドや自社データセンターを前面に出して勝負している印象でしたが事業紹介でAWSなどパブリッククラウドの実績が並んでるのでもうその事業は諦めたのかもしれません。

最近地下鉄でTISインテックグループのCM見ますけどあれ作った広告代理店とTIS側の担当者は真っ先に切るべきでしょう。何のビジョンも伝わって来ずマーケ費を捨ててる印象しかないです。

TISは大阪で、インテックは富山で、行政と協力して5Gの実証実験を進めるなど、今後の日本における地方ITの足元をしっかりみた戦略なんじゃないかと思ってます。地域に根ざして堅実に成長すると思いますし、外的要因を受けにくい銘柄で長期的な投資対象と見ています。

最近色々な業種のSaaSも出てきたし総合SIerなんて時代遅れじゃない?自社データセンターで客のシステムを運用することで稼いでたけどAWSなどを使うようになって稼げるの?と思われるかもしれません。

今後数年は日本経済がさらに不況に陥り、 現時点で株価も相当苦戦していますし、小規模のSaaS業者は業績が相当厳しくなると思います。また、個人情報管理や情報統制のルールが厳しくなり、内容ごとにSaaSを契約してデータをそれぞれ管理するより、1つの事業者と契約してまとめて管理した方が最終的にコスパが良いはずです。そのため中規模SIerに注目しています。

自分は35歳東京で働いていますが、ありがたいことに親も健康で70歳になります。家族や親など今後のことを考えて今年の夏に今の環境を退職することにしました。リモートワークで今の環境を続ける選択肢もありましたが(主に自分の業務能力の問題で笑)今の環境に良い未来が描き辛く、新しい環境を探してみたいと思ってます。とりあえず何でもやっていこう!