久しぶりに悪い意味での印象的な決算です
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7683/tdnet/2097132/00.pdf
事業について
ダブルエーは女性向けの靴を販売する事業者です。いくつかのブランドを販売していて低価格高品質のオリエンタルトラフィックや、高価格の卑弥呼などです。国内と海外で店舗を持ちコロナ時勢でECも比較的に伸びました。ZOZOの女性向け靴販売ランキングを見るとオリエンタルトラフィックがたまにランクインしています。
数字について
今期は前期比較で増収減益となりました。また、特に来期予想の数字が悪く大きな減益見通しです。決算短信や情報公開を読むと以下の理由から減益につながったと読めます。
・店舗にiPadのレジを導入する設備投資
・各地域に展開するインターネット／TVCMのマーケ費
・今期から配当開始
決算の数字を見て株価は20%近い下落となりました。いずれも事業者として将来の株価上昇につながる活動であるため前向きに受け止めたいのですが、きちんと説明がほしいですね・・・。この会社は四半期ごとに補足資料を出していますが通期にもかかわらず補足がないことも不安材料です。
今後について
コロナで百貨店や立地の良い場所に出店できているので人の外出意欲が高まると業績もついてくるのではと思います。若い会社なのでもっと積極的な情報公開（月次の実績の公開や四半期ごとの決算補足資料など）を期待したいです。TVCMに関してはオリエンタルトラフィックのメイン層に合ってないのでは？と思いますが来期の数字で評価してみたいです。
コロナ時勢で店舗が長期休暇したにもかかわらず継続成長しているのは素晴らしいです。私の話で恐縮ですが実店舗で靴を試して購入すると、次以降は同一メーカーの靴をECで買うことが多いです。靴の形が足に合うとわかったら後はECでデザインを見て判断できます。
オリエンタルトラフィックのユーザーもECのリピーターの数だとか、ZOZOマット経由での購入比率なども公開してくれたらより将来に対して明確なイメージを持てる気がします。
個人的には若い方でも問題解決能力があれば要職に割り当てるなど経営資材を適切に配置している印象があります。これまでは小さな組織でコスパの良いものを作って大きく成長できていたかと思います。今後は組織がさらに拡大してきてひとつの判断の影響がより大きく出てくるので、その中で成長を維持できるのか？注目していきたい。
