https://www.cyberagent.co.jp/ir/library/results/
昨日、中間決算発表後から（主にソシャゲユーザーが）利益の推移グラフをインターネット上で「ウマ娘の影響」として拡散してしました。最近G1のレース後など色々なタイミングでこのキーワードがトレンドに来てますね。
このゲームはストアのランキングでも常に上位にいるので、好調に推移しているのは業界としてもエンドユーザーとしても有名でした。発表からアプリの提供まで時間が掛かりましたが素晴らしいゲームになってますね！相当の年月とお金を掛けているはずなので今後投資を回収するため利益率の高い運用に移行していくことでしょう。
業績に関してはコンセンサスを大きく超えて、非常にインパクトのある数字になっています。
広告事業に関しては過去最高益を更新しています。コロナ禍で減少していた需要が戻ってきていて、メディア事業が大きく伸びているのでコロナ禍の状況が良くなったとしても、連動することで大きく減少しないのではと思います。インターネットでアメブロを読む際に記事やブログ上に表示される広告量が多すぎて読み手にとって大変ストレスです。ブログの主な書き手は芸能人などインフルエンサーで、芸能人ではないエンドユーザーの情報発信はあまり重要視していないかもしれませんが、広告非表示にできる有料プランなども提供していただけると大変ありがたいですね。
ゲーム事業に関しては四半期でそれまでの過去最高の数字を1.5倍ほど更新するほどの売上となっています。利益のグラフはインターネット上にたくさん拡散されているので省略します。Cygamesは省略、バンドリのクラフトエッグは減収減益予想（昨年の実績）、戦国炎舞-KIZNA-などのサムザップは好調予想（昨年の実績）となっています。バンドリはキャラクター同士の掛け合いとコピーバンドのリズムゲームがメインかと思いますが、キャラクターを知らないライトユーザーには入りづらく、コピーバンドも音楽の使用料で利益率が下がってしまうのでダウントレンドに入ってしまうとかなり厳しいですね。リリース当時プレイした時は30曲程度でオリジナル楽曲が少なかった記憶がありますが、今は曲数が10倍くらい増え、オリジナル楽曲の割合が増えていたので使用料の比率は下がっているかもしれません。
メディア事業に関しては、登録数は順調に推移しているように見えますが、アクティブが在宅需要で追い風であるにもかかわらず失速しているように見え、次の四半期以降はかなり厳しいのではと予想します。オリンピックの開催可否も大きく関わってくるでしょう。アクティブは伸びが緩やかになってきているためオリジナル番組やクリエーター支援など更なる成長への施策に注視します。
財務状況は流動資産に対して負債も相当数ありますが、ゲーム事業と広告事業で今後も継続的に利益を得られる見込みかと思いますので大きな問題にはならないかと存じます。利益率の高い自社IPのゲームが好調なので心強いですね。
ウマ娘に関してはゲームもアニメや漫画のメディアミックスも好調で、実際の競馬のGIレースにおける馬券の売上も前年同レースと比較して2桁増加など関連事業ですごく良い影響を与えている印象です（確かめる方法はないですが、レースの売上は単純にウマ娘の影響はごく一部で、前年は緊急事態宣言による競馬場や場外馬券販売所の閉鎖があったためその影響の反動かもしれません)。前向きなニュースだけでなく、リリースからイベントが一段落してアクティブが減少しているため、継続で遊べる機能の提供が早急に必要ということと、実際の競走馬を元にしたゲームのため馬主との折り合いが非常に重要で、馬主の方と一部のユーザーがトラブルを起こしているなど先行きが大いに不安でもあります。。契約の詳細はわかりませんが、馬主とウマ娘間で契約利用に関する契約があるため馬主からその契約を破棄するよう働きかけることも可能となるはずですしね。SNSや動画などでもウマ娘に関するコンテンツ（ライブやアニメ）は注目度が高くフィードバックが多く来ているのでまだまだ期待できそうです。
（参考）2021年桜花賞の売上 https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=186384
結果としてすごく良い決算で時間外取引で株価は伸びていますが、株価としては既に割高で成長見合いでどこまで株価が伸びるのか読めないため、自分は投資したいけどできないです。変動が大きいソーシャルゲーム事業でさまざまなリスクがある中でどのように運用していくのかソシャゲユーザーとして大変楽しみです。主観ですがCygamesは任天堂に並ぶ日本最高のゲーム会社だと思います！
