TISインテックグループの決算

確認します

決算

https://www.tis.co.jp/ir/news/
2021年3月期 決算短信

売上は前期ほぼ横ばい(4437億→4483億)ですが過去最高の数字となっています。利益は4%程度の成長(448→457)となっていますが、経常利益が大幅に減益(460→392億)となっています。2020年3月の通期が良過ぎたことによる反動かと思いますが、トップラインの売上自体は増収のため好感です。

2022年3月予想

売上高5%成長(4483億→4700億)、利益6%成長(457億→485億)、経営利益も大幅成長(392億→485億)を見込んでいます

財務

資産は業績の好調を反映していてすごく伸びています。負債は好調な業績にもかかわらず借入金が数百億単位で増えています。前期と比較して売上総利益と販売費が同じ額増えていて、収益構造に改善の余地があるかと存じます。借入金が増えているが支払い利息はすごく小さいので大きな問題にはならないかと存じますが、今期借入の返済時期には注視したいです。キャッシュフローで言うと、自社株買いの「有形固定資産の取得による支出」と「配当金の支払額」が、それぞれ100億と78億支出していて、かなり大きな金額になっていますね。

事業

このグループの売上において、1100億という大きな売上の割合を占めるのは金融系のシステムかと思います。特にTISの事業において大手銀行とのシステム導入事例や、インテックの銀行向け事業など長年の信頼関係やノウハウが積み上がっています。社会の根幹を支える事業ではありますが、銀行事業自体が今後右肩下がりの業種であるため、中長期的に見通した時に別の収益に転換していく必要があるかと思います。
サービスITというSE事業(1300億)や、ビジネスプロセスアウトソーシング事業(350億)も、顧客とすでに信頼関係を結べているかと思いますが、ここは大小色々な企業が大量に参入しているので、大幅な成長は見込めないです。TISの決済や、アグレックスの住所や銀行マスタなどソフトウェアサービス事業は他社には得難い市場優位性なので、そこをさらなる収益化を目指して欲しいです。

統括

ITにおいて美味しい仕事であったシステム運用や、このグループはデータセンターを保持しているため顧客の機器を預かることで毎月固定収入を得ることができましたが、ITを使う側もクラウドコンピューティングという思想が浸透してしまったので、運用で稼いでいたお金を、業績を大きく落とすことなく、別の事業で稼げるように収益構造を変えていったのは素晴らしかったと思います。しかし、全世界的にDXの流れに乗り、使う側にも選択肢が増えたことで、SIerとしても転換期を迎えていると思います。方針によっては業績が大幅に伸びる場合もあれば、減速する場合もあるため、うまく時流に乗って、見極めていただければと思います。

最近地下鉄の車両内でここのグループのCMを見ましたが、何を目的としたものだったのか全くわかりませんでした。あれに数億円掛けたと思いますが、CMの目的を明確にして欲しい!

以上、よろしくお願いいたします