セリアに投資したい

100円ショップは、1商品のコストが低いため、不況に強く、ECサイトの影響を受けにくい業種とされています。セリアは取扱高業界2位の25%程度のシェアを持ち、この業界は薄利多売のビジネスモデルが多い中10%前後の利益を確保しています。

最新の決算短信
https://www.seria-group.com/corporate/ir/settlement/
2021年3月期第3四半期決算短信(非連結)

 売上は2桁成長、営業利益は前期同四半期と比較して20%を超える伸びとなっていて、小売業として一番厳しい状況において減益からV字回復しています。
 貸借では、流動資産が750億に対して負債が287億程度であり、負債の割合が少なく素晴らしいです。固定資産の建物は170億ほどとなり、仮に業績が悪化して不採算店舗を整理する場合でも、十分流動資産で受け入れ可能な比率かと思います。利益では増収増益の決算において、売上の増加に対して、販売費・一般管理費はより少ない比率の増加となっています。また、支払利息など負債が増加するような要因は特に見当たりません。補足では、国内の直営とFCいずれも好調を維持しているが、海外の店舗は大きく減速していますが、5億円程度の売上規模のようなので影響は極小かと存じます(ホームページを見ると日本国内にしか店舗がないので、何か海外企業との取引でしょうか)。

 2018〜2020年において成長率が減速した時の決算短信では、主な要因は人件費などコスト増と分析されています。対策として、より良質な商品開発を目的としたメーカーとの関係強化、商品管理を一元化して物流網の効率化、セルフレジの導入による経費削減など施策を打って店舗を最適化していった結果、コロナ禍における100円ショップの需要増により、より多くの人が最適化した店舗を認知してリピーターの定着に繋がったと思います。また、不採算店舗の閉店と新規出店を進めたことも業績が伸びた大きな要因だと思います。

 財務的にも懸念はなく、今後コロナ起因の補償やオリンピック後のより深刻な不況予想を考えると100円ショップには良い状況がしばらく続くと見込んでいます。食品や衛生用品の販売など、生活必需品を扱っているため休業要請を受けにくい業種でもあります。業界でも早い段階でPOSレジを導入するなどIT投資に積極的で、ホームページでもIT職種を継続募集していて一貫性を感じます。2021年3月〜4月において前年比で売上が落ちて、株価が下落基調なのでタイミングを見極めて中長期目線で投資を検討します。昨日キャンドゥに行き、すごく盛況であったため、100円ショップに勢いを感じています!

以上、よろしくお願いいたします