ラクスルはインターネット経由で低価格／小口の印刷を受けるラクスルを運営しています。最新の決算を確認します。
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2021年7月期 第2四半期決算短信
売上は前期同四半期と比較して20%の成長、利益は2億円ほど出ています（前期は赤字）。
財務状況
流動資産は微減、固定資産は微増、資産はほぼ横ばいです。負債は計上のタイミングにもよりますが微増という状況です。利益は売上高と利益が大きく伸びたと同時に、販売費一般管理費も大きく増加しています。おそらくこれはテレビCMに投資したことによる費用増加であると想定しています。キャッシュフローはいくつかの項目で気になる箇所はありますが、売上規模に対して数値は細かいため大きな影響はないと読みました。
事業状況
紙の印刷事業は取り扱い高が減少しているが、印刷ECに関しては毎年10%以上の成長を見て取れます。ラクスルはテレビCMによる投資を行い、新規顧客とリピーターの獲得につながっています。自分もインターネット経由のデータ入稿してシールを作成するために何度か利用しましたが、申請から1週間以内にシールが届き、100枚印刷しても3000円程度という短納期、低価格で素晴らしい事業だと感じました。また、データ入稿を誤ったが、きめ細かく対応していただき、早期解決できました。リピーターが85%を超えている事実もその実体験があり、納得できます。ラクスルは130万のユーザーがいて、1Q毎に約10万ずつ継続成長していて絶好調ですね。
統括
この企業は前期利益が赤字、今期も利益を投資に当てているためPERの数値は参考になりません。通期の売上が275億の予想に対して、時価総額が1450億のため相当に高騰していると言えます（先日記事を書いたフジシールと同程度の時価総額です）。主たる事業が印刷関係ですが、実態はエンドユーザー向けのWEB企業ですね。従業員の数が330を超えて、平均年収がグロースIT企業と比較して556万と低いです。今後事業拡大に向けてITの人財獲得競争となり人件費が増えますが、ラクスルが黒字に転換したことは大変心強いです。利用ユーザーの1人としてラクスルは絶好調であり、流通と広告事業も拡大中で間違いなく今後も伸びる予想ができ、超割高ではあるものの、もう少し株価が下がったタイミングで参画したいと思います。
以上、よろしくお願いいたします
