ぐるなびQ4決算

グルメ情報サイトぐるなびを提供する会社です。自粛によって大逆風となっています。

決算

https://corporate.gnavi.co.jp/ir/library/
2021年3月期 決算短信
2021年3月期 決算説明会資料


https://tyn-imarket.com/stocks/2440?term=annual

2021年3月通期で大幅な減収減益、70億以上の営業赤字となっています。2022年通期の予想も30億の赤字予想となっています。

財務

厳しい業績のため大幅に資産が減っています(239億→135億)。負債は賞与引当金が大幅に削減となっています(5.8億→2.4億)。ポイント引当金はユーザーの稼働率が下がったことでポイントの発行額が減ったと予想できます。未払い金、預かり金はぐるなび上で決済したものを他の業者に入金する前の計上と思われます。利益は売上と販売費がほぼ同じ額となっていて、収益構造が非常に悪化してしまっているのが見て取れます。株式を売却して5億の特別利益を計上して、固定資産を処分するため特別損失を19億計上しているようです。

事業

昨年は自粛と飲食店の業績悪化によって有料会員の減少と、利用者減で大幅に業績が悪化しています。外食需要の低下を受けて、フードデリバリーやテイクアウトを全面に押し出すような方針となっています。さらに利便性構造を見込んで、LINEで予約なども実装しました。業績の減速を受けて、収益構造、営業手法、事業体型も大きく変革しようとする意思が感じられます。しかし、長年運用しているサービスで、信頼関係を築いたユーザーや、飲食店とギャップが出ないような段階を踏んだ改革を期待します。

統括

グルメ情報サイトとしてのあり方も大きく変わったかと思います。食べログやRettyのような同業に、トークンエコノミーを使ったシンクロライフもあれば、インフルエンサーがSNSを使って独自のグルメ情報を発信したり、、、。その中でユーザーの需要を汲み取り、投資し、実践していくのはすごく困難だと思いますが、積み上げたノウハウやシステム資産で乗り切ると信じて注視したいです。飲食店と関連の深い事業を提供するため、この会社の業績を見ることで景気の指標にもなると思います。

大幅に業績を下げた企業の株を買い、自粛が開けて業績がV字回復して株価が上がることを期待したいですが、この会社の株価は相当割高ですね。20億近い利益を計上していた時の終値と、74億の赤字を計上した直後の終値がほぼ変わらない状態なので、この業績悪化は一時的なもので、回復も見込んだ株価になっていると思います。赤字のためPERやEPSの数字もすごいことになっていて、リターンが読めないので投資する勇気がありません。。楽天さんと資本観点があるので、楽天が好調であれば、ぐるなびも合わせて上がると思いますし、合わせて推移は見守りたいです。

以上、よろしくお願いいたします。