【決算確認】クラウドストライク社(CRWD)2022年第3四半期

CrowdStrike Reports Third Quarter Fiscal Year 2022 Financial Results | CrowdStrike Holdings, Inc.

確認します。EDR(パソコンなどに導入するウィルスの検知と対処するソフトウェア)の製品を販売する企業で、パソコンやサーバ用途のサービスを提供します。

主な指標
収益 $381M (前年$232M)
利益 ▲$50M (前年同期▲$24M)
EPS $0.17
キャッシュフロー $159M (前年同期$88M)

ガイダンス(第4四半期)
収益 $406 - 412
EPS $0.19 - 0.21

収益は前年同期比で約70%伸びてこの期で4億円程度の売上となっています。今期で利益が出ることを期待していましたがまだ0.4億円ほどの赤字です。決算資料でも強調されてますがキャッシュフローの増加が強く、約2倍ほどの伸びとなっています(0.9億→1.6億)。

この企業の最大の長所だと考えていますが、継続購入(サブスクリプション)の増加が前年比75%で成長していて、今後も安定収入が見込めるはずです。

Nasdaqにも組み込まれてセキュリティに関する高成長企業であることは間違いありませんが、今後しばらくは金利上昇の地合いとなるため苦戦が続くと思います。

CWRDが出てきた時、セキュリティソフトウェアの脅威情報をインターネットで共有して、より早く防御レベルを高められる革新的な仕組みに多くの人が可能性を感じて、株価が大幅に伸びました。

しかし、その革新的な仕組みも2021年現在はセキュリティソフトウェアとして標準機能となってしまい、競争優位性にはならず大変難しい状況かと思います。成長率で勝り、異なるコンセプトであるZSの株価が大きく伸びていることも1つの指標かと思います。
(ZSは外部への通信を検査して遮断したり管理者が確認できる監査色の強い製品です)


11/10につけた$290から30%以上下落している状況において地合いも悪く、まだまだ下に行く懸念あります。金利が上昇することで資金調達の間接コストが増えてしまうと思いますが、2.3Bの流動資産があるので今後も投資を続けられ、業績は成長できると思います。法人向けの需要が一番大きいので、顧客企業の業績減速による新規契約減やプロフェッショナルサービスの解約による収入減が一番のリスクかと思います。

高業績ではあるものの(切り替えは簡単ではないですが)代替手段もあるので、今後継続成長できるか?はわかりません。最近の市場を見ると、CWRDのようなセキュリティソフトではなく、OKTAやZSやNETなど目的に応じたセキュリティ対策事業の方が株価が伸びているのでそのような時代の流れなのかもしれません。

提供サービスで大きなシェアを持ち、継続購入の安定収入が見込める事業者なので、今後も決算に注目はします。