ドリコムは東証グロースで株式公開している企業、2000年代にブログやSNSを最初期に開発していたがその後ソシャゲを事業の中心にしています。
ソシャゲなどエンタメ企業は業績の予想が難しいですが今回ドリコムは前年同期比で増収増益、利益は前年比1.5倍ほどの伸びとなっています。決算短信に以下とありおそらくONE PIECE トレジャークルーズが寄与したと思われます。
> ８周年を迎えた当社主力タイトルの１本であるIPゲームタイトルがグローバルで好
> 調に推移し、収益に貢献いたしました。
運用タイトルはいずれも有名ではあるものの、継続して業績を牽引できるほどの強烈なゲームはなく、他者配信であることも収益的に厳しいと思います。ゲームに代わる何らかの収益源が欲しいですね。
とはいえ2020年コロナ特需で強い業績が出た反動で、2021年は前年同期比でずっと苦戦していたので、2022年Q1できちんと数字が出たことはほっとしました。
決算資料にWeb3の記載がありブロックチェーンやNFTに関する記載がありますが、主力のゲーム事業を維持しながら新事業に時間を割けるのか？と懸念しています。流動資産から流動負債を引いた数が20億円程度で研究開発や事業化までを考えると大変厳しいですね。。。
ダービースタリオンやアイドルマスターシャイニーカラーズなど近代のソシャゲとしてストレスを感じさせないゲームを作る開発力や運用技術は間違いなくあります。しかしゲーム業界で圧倒的に伸びるにはウマ娘のCygamesさんや原神のmiHoYoさんなど桁外れの投資が必要になってくるはずで、当然リスクも伴います。
新事業にしても、大作ゲームにしても、今後も継続して良い業績を期待しています。
今期は良い数字が出ましたが、まだゲームの周年イベントなど継続的な成果が出せるか？はわからない状態のため、次の決算を確認した上で投資するか？判断したいと思います。
